猫ちゃんに服を着せるのは極力避けたほうがいい理由をブリーダーが解説します

猫ちゃんに可愛いお洋服を着せたいと思うことあるかと思います。

しかし多くのケースでは猫ちゃんにお洋服を着せることは良くないことが多いです。

今回はなぜ猫ちゃんにお洋服を着せないほうがいいのかについて解説します。

猫ちゃんにお洋服を着せない方がいい理由

大好きなグルーミングの妨げになる

猫は頻繁にグルーミング(体を舐める行為)をします。

これには次のような理由があります。

  • 清潔保持 グルーミングをして体を清潔に保ちます
  • 体温調節 気化熱を利用して体温調節をします
  • リラックス 猫はグルーミングすることで安心します
  • 健康チェック 猫はグルーミングをすることで体の異常や外傷をチェックします

このように猫はグルーミングをすることで心と体の健康を維持しています。

服を着せることでグルーミングを阻害してしまうことは猫ちゃんにとっては多大なストレスになるのです。

サイズ選びが難しい

猫ちゃんが洋服を着てサイズがピッタリ、ストレスがないかどうかを理解してあげるのは難しいです。

  • きつめだと締め付けの不快感でストレスになる
  • ぶかぶかだと異物が体にまとわりつくような不快感でストレスになる。

人間も試着をして適正なサイズでないとかなりの不快感が出ると思います。

猫ちゃんの場合は採寸も困難ですし試着させてくれるお店も少ないです。

その中で猫ちゃんのストレスフリーなお洋服を見つけることはとても難しいです。

洋服が必要になるケース

一般的に猫ちゃんにとってお洋服は不要の存在ですが必要になるケースもあります。

  • 防寒を目的とする場合
  • 過剰なグルーミングをしてしまう場合
  • 術後のケアで必要な場合

寒さが苦手な子

猫ちゃんの中には寒さがとっても苦手な子もいます。

スフィンクスなどはその代表格で寒さがとても苦手です。

このような子たちにはお洋服を着せ、防寒対策をすることで健康維持に役立つこともあります。

高齢の猫ちゃん

高齢の猫ちゃんは若い猫ちゃんと比べ体温調節が苦手です。その結果寒さで体調を崩しやすくなったりするのでお洋服を着せることが解決策になることもあります。

しかしどちらのケースでおいてもエアコンをはじめとする暖房器具を使って暖めてあげるのが理想です。

過剰にグルーミングしてしまう子

猫はストレスを感じるとグルーミングをすることでリラックスしようとします。

つまり、ストレスが多いと過剰にグルーミングをしてしまい、ハゲが出来てしまうほどに舐めまくってしまうことがあります。

そういった場合に皮膚を保護する目的で一時的にお洋服を着せることが有効になることがあります。

もちろんこれは一時的な処置です。ストレスの原因を取り除くことが何より大事です

術後の傷口のケアとして

手術をした後、猫は違和感から傷口を舐めてしまいがち。

野生の世界ではこれは大切な行為ですが衛生管理がしっかり出来た飼育下においてはかえってばい菌を繁殖させ、化膿などの原因になってしまいます。

一般的にはエリザベスカラーが使われますが、これをとても嫌がる猫ちゃんもいるのでお洋服のほうが適している子もいます。

お洋服を着せるのは事情があるときだけ!短期間だけ!

  • お洋服は着せないほうがいいが必要な場合もある
  • 着せる場合もなるべく短期間で済むように心がけよう
  • ファッション目的はNG!!

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