猫はとても魅力的な生き物で一度その魅力に取りつかれたらつい「もう一匹迎えたい!」と考えてしまいますよね。たくさんのねこちゃんに囲まれて生活することはとても魅力的である一方で注意しておかなければならない点もいくつか存在します。
今回は新たにねこちゃんを迎え入れる際に考慮すべきことを解説していきます。
先猫への配慮
まず新たにねこちゃんを迎え入れる時に考えなければならないのは先猫ちゃんとの相性です。
相性なんてわからない!って思うかも知れませんが最低限考慮しておかなければならない点があります。
- 老猫と子猫といったような極端な年齢差はないか
- お互い去勢・避妊をしているか
- 予防接種は受けているか
年齢差が大きいと大きなストレスになる
性格が合うか仲良くしてくれるかと言ったような相性は実際に会わせてみないとわからないことですが15歳の先猫がいるのに3ヶ月の子猫を迎え入れる、といったようなことは先猫にとって大きなストレスとなります。逆もまた然りです。
猫種によって違いはあれど子猫は好奇心いっぱい!とにかくたくさん遊びたいのです!
一方歳を取った猫はとにかくゆっくり過ごしたい。
のんびり昼寝を楽しみたいのに子猫が積極的にちょっかいをかけてくるといったことはよく起こってしまいます。
もしこのようなケースで多頭飼いをする場合は老猫だけが入れる空間をつくったり、それぞれの生活空間を別々にすると言った配慮が必要になります。
去勢・避妊が必須
例え1匹だけの飼育であっても避妊・去勢はは推奨されますが多頭飼育する場合の避妊・去勢は必須と言えます。
オス、メスの組み合わせであるならばどんなに注意していても妊娠は避けられないでしょう。猫の交尾は一瞬で終わりますのでほんの少し目を離したすきに子供が出来てしまいます。
オス、オスの組み合わせであれば妊娠の心配はありませんが仲良くすることは絶対にありません。
彼らは常に生存競争のライバルであり、敵です。
ケンカ、などという生易しいものではなく殺し合いになってしまいますので去勢していないオス同士の飼育は絶対に避けるべきです。
唯一メス、メス同士の組み合わせであれば避妊していなくても飼うことが出来ますがやはり健康面や管理のしやすさと言った点から避妊して飼うことが望ましいでしょう。
管理の複雑化
世話の時間が2倍になるだけと考えがちですが実際は違います。もう少し複雑になります。
問題を起こしたのは誰?
ねこちゃんはとってもいたずら好きです。とても可愛らしい反面、飼い主にとって悪魔かと思うようないたずらをすることもあります。
ねこちゃんはその子その子によって好みも違い、しでかすいたずらや問題もその子によって違います。
例えばトイレがうまく使えない子がいたとします。その場合、その子にトイレの使い方を教えることで問題解決に務めるわけですが複数頭飼育しているとどの子がトイレで粗相をしてしまったかわからなくなります。
そしてこの問題の特定は飼育数が増えれば増えるほど難しくなります。
医療費は単純な「×頭数」ではない
猫一匹の医療費が年間1万円だと仮定しましょう。
10匹飼っている場合は10万円だと思いますか?
実は違います。
猫は病気にならず常に健康であればこの計算は成り立つのですがどの子かが体調を崩した瞬間にこの計算式は崩壊します。
飼育するねこちゃんが病気になったとしてもしその病気が伝染性のものであれば飼育しているすべての子に対して治療、診断をする必要が出てくるからです。
つまりもし10匹の猫を飼っていたとしてそのうち1匹でも風邪にかかってしまえば10匹分の医療費がかかることになります。
あんまりかまってくれなくなる
冗談のような話しですがこれ、結構堪えます。
1匹だけの時は家に帰ってくると玄関までダッシュでお出迎えして飛びついてきてくれたのに…
2匹目を飼い始めたらお出迎えはおろかリビングで会ってもいちべつをくれるだけで寄ってきてくれません…
遊ぶときも猫同士で遊ぶので飼い主の入る隙がなかったり……
もちろん猫同士が戯れる様は非常に心癒されるのですがねこちゃんとのスキンシップを楽しんでいた方にとっては寂しく感じるかも知れません。
起こりうる問題を出来るだけ考えよう
問題のすべてを解決することは出来ません。
問題のすべてを想定することは出来ません。
しかしなるべく起こりうる問題を考え、対処法を考えておけば途中でお別れするといったような悲しい事態を回避することが出来ます。
- 先猫と迎え入れるねこちゃんの年齢はなるべく合わせよう
- イタズラや病気のサインが分かりにくくなることを理解しておこう
- トラブルが合った時、別々に出来るように隔離スペースを用意しておこう
- 医療費はすべてのネコちゃんに病気が移った事態を想定しよう
- かまってくれなくなることに心の準備をしておこう